茨城県牛久市の弁護士小室光子の記録です
今日は,弁護士を目指したいという女性(お母さんでもある)と
お話しする機会があった。

そこそこ,長丁場の勉強になることは覚悟の上のこと。
司法試験は,現役で大学生のころから目指しても,
どんなに早くても数年を要する。

まして,仕事をしながらだったり,子育てしながらだったりしたら,
いろんな制約がある中での勉強になるから,さらに長丁場を
覚悟しなければ飛び込めないと思う。資金の問題もあるし。

お話ししている中で,
モチベーションが下がったときにどうしていましたか,
というご質問を頂いた。
考えてみると,このブログを始めたことこそ,その解決策の1つだった(気がする)。
法科大学院に入った後は,モチベーションが下がることはなかった(ことにする)。

で,このブログを始めた年の受験直前期に,個人的に,
なんか,もう別に司法試験に受からなくてもいいか…と思う事情があったのね。
まあ,直前期の逃避心理かもしれないけどね。

そのときの自分の手書きの日記には,こんな記載があった。
「だけど,もう1度原点に立ち戻って考えてみた。
自分の人生,司法試験やめた場合の人生,それでいいのか?
やめたとして,何の仕事するか。また会計事務所とかで補佐的仕事?
やだ。法律の知識いかして就職,とかいっても,結局『補佐』的立場でしょ。
イヤなのそれは。自分が,やりたい。
じゃ,日本語教師?(注:司法試験を目指す前,日本語教師を目指したことがあり,
資格は取っていました。)教壇に立って外国人に教えている自分…想像できない。
それに何より,この7年半はなんだったの。
合格しないでやめたら,ムダだよ,ムダ。お金も時間も。
7年半もあったら,それこそ日本語教師になってたらベテランの域にいたくらいでしょ。
もういいかげん合格しなくちゃ。たかが資格試験でしょ。
資格取って働くことが目的であって,合格が目的じゃないよ。合格は通過点。」
「去年落ちてからずーっと択一対策してきたんだもん。
(注:旧司法試験です。当時は択一が5月,論文が7月でした。)
その総決算だよ。落ちるわけないよ。ここまでやってきたんだから。
これで落ちるならホント,もう無理だ。だって,これで落ちるとしたら,
実力不足ではありえないからね。広いイミで,精神的な問題ってことになる。」

それで,この年(このブログにも記録しているとおり),初めて旧司法試験の択一に合格した。
論文には落ちて,翌年は法科大学院も視野に入れて勉強し,結局,
中央大学法科大学院に平成19年に入学したんだよね。

もうずいぶん前の話なんだね。
司法試験をめぐる環境は,ここ10年でずいぶん様変わりして,
今は法学部は人気ないんだよね。

けど,そこそこの人生経験を積んだ,
そこそこの年齢になってから目指す人も,必要だと思う。
今も一定数いると思うけど,新司法試験に変わった直後ほどには,
社会人からの新規参入組はいなくなったよね。

それなりの覚悟は必要だけど,その覚悟ができるのであれば,
法学部出身じゃなくても全然問題ないし,この道を目指してほしいと思う。
いろんな経験を経た,あなたにしかできない仕事があるから。
あなたの助けを待っている人が,きっといるから。


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【2015/05/30 21:12】 | お勉強
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ゴーダ
法学部で教え始めて、学生さんから若さ溢れるエネルギーをもらってます。
法学部の人気が低下したからといって、法曹の仕事がなくなるわけではないし、むしろこんな状況の中、法曹を目指す人にこそ将来を託せるのではないでしょうか。
(エラそうなこと言って面目ないです。)

No title
mico
秘密コメント下さった方,ありがとうございます。
先日の地震は,気の引き締まる思いでしたが,被害はありませんでした。
今,目の前にある目標をクリアすること,とても大切ですよね。
クリアした後の自分が楽しみ,という心境でいるということは,
最早,半分以上,目標達成したようなものだと思います。
こんなブログですが,ときどき来ていただいて,
何か気持ちをリセットするきっかけにでもなれたらうれしいです。
頑張ってくださいね!!


No title
mico
ゴーダさん,コメントありがとうございます。
そうですね。これだけ法曹界(弁護士業界)について
悪評(?)が目立つ中でも,あえて目指す若い人たち
(若くない人も含め。ローに入学した当時の私たちのようなw)
にこそ,すごく期待します!!
ぜひぜひ,若い世代に,たくさんプラスイメージを伝えてください!

No title
リリー
こんばんは!

弁護士を目指すお母さん…同じ状況の方、初めて聞いたかもしれません。

あれから予備試験の択一にどうやら合格できたらしく、受かると思っていなかったので、論文試験対策に頭を悩ませています。
今年はどうせ、とか、東大生が一日10時間勉強するような試験を、育児の合間の勉強でこの先合格しえるのか…なんて、弱気になったりもする毎日ですが、記事を拝見して、改めて頑張ろう!と思えました^^

No title
mico
りりーさん,予備の択一合格おめでとうございます!
着々と進んでおられるのですね。
所詮,自分の勉強にだけ専念できる若者(?)が
一日10時間勉強するような勉強の仕方を,
子育てしながらできるわけがありません。比較しても仕方ありません。
それでも,ちゃんと合格するんです。できるんです。
与えられた状況で最善を尽くす。それしかないですもんね。
頑張ってくださいね!!

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No title
mico
7月3日に秘密コメント下さった方,ありがとうございます。
メールさせて頂きましたので,ご確認ください。

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弁護士は,1度登録して業務を開始すれば更新制度はない。
つまり,よほどのことがない限り「辞めさせられる」ことはない。

でも,法律は次々に新しいものができていくし,
後から後から改正もされていく。

事の性質上,周辺知識もあれこれ必要で,
追いかければきりがないけれど,何でもかんでも
「専門外なので詳細はわかりませんが…」と言い訳をするわけにもいかない。

つまり,勉強を怠ればあっという間にスキルは落ちるから,
弁護士は仕事の傍ら,勉強を続けなければならない。
というか,勉強も仕事のうち。

…はい。自覚しています。私などまだまだ
「スキルが落ちる」心配をするレベルではなく,
少しでも「スキルアップ」するための勉強なんだけどね(^^;

先日,ロースクールのときのつながりで始まった勉強会に参加した。
2か月に1回程度のペースで,持ち回りの発表形式の勉強会。
毎回のテーマも発表方式も発表者任せの気楽なものながら,
いつも新しいことを学べるので本当に勉強になるし,楽しくもある。

次回は私が発表担当。さて,テーマは何にしようかな。

【2012/09/29 22:49】 | お勉強
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次の二回試験まで、ほぼあと1か月になったよ。
あの悪夢?からもう半年が過ぎたんだよね。

立ち直りの早さ(笑)は、このブログで立証してきた通りだけど、
この機会にあれもやろう、これもやろうと思ってきた勉強、
どれだけできたのかと振り返れば…。

あれも終わってない、これもまだ微妙に見直し終わってない、
これなんか結局手つかずじゃん!!
と、やり残したことばかりが目につく今日この頃。

まあ、試験勉強というのはそういうものだよね。
司法試験の直前もそうだったしさ。

終わっていないことを数えるのではなく、これもやった、あれもやった、
修習生当時には絶対無理と思っていたこの課題もこなしてきた、と
不十分であろうともこなしてきたことを数えて、残りの毎日を頑張ろう。


【2011/06/21 22:10】 | お勉強
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二回試験は、実体法(主に民法・刑法)の知識を疑われるとやばい。

まあ、当然と言えば当然だけどね。
世の中に起きる事件・紛争の解決手段の大きな拠り所となる
民法と刑法について「こいつ大丈夫か?」と思われてしまう弁護士に、
誰だって相談したくないだろうし、そんな検察官に起訴されたらたまらないし、
ましてそんな裁判官に裁かれた日には…って話だからね。

ということで、司法試験受験生のときに使っていた資料を、
今更ながらざっと見直したりもしてみる。
そうしたら、なんか、別の視点から色んな思考が広がる感じがしたよ。

ローや修習で、実務を見始めたときにも、紙面、机上の話でしかなかったことが、
立体感を帯びるような感じがしたんだけど、そこからまた更に一歩進んで、
具体的にこの条文が使われる場面(自分が弁護士だとして)を
想像できるようになったというか。ちょっとだけだけどね。

…本当は、修習生の間に、そういう視点を持って勉強しておくべきだったんだろうな。

【2011/06/16 23:49】 | お勉強
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ステップアップ民事事実認定ステップアップ民事事実認定
(2010/12/27)
土屋 文昭、林 道晴 他

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裁判官等、複数の実務家から薦められたのだけれど、
民事事実認定について、わかりやすいし、いい本だと思う。

「です・ます」調で、基本的なことから解説しながらも、
訴訟代理人(弁護士)として具体的にどういう活動をすればよいか、
という視点での記述もたくさんあって、仕事を始めてからも使える気がする。
まさに「ステップアップ」な感じ。

【2011/03/21 21:37】 | お勉強
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mico
秘密コメント下さった方、ありがとうございます。
ほんと、読みやすいですし、集合修習を思い出しつつ頑張ります!


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司法試験に合格し、司法修習のカリキュラムを終えたものの、
最後の関門、通称二回試験で跳ね返されるという同じ経験を持つ先輩方から、
その体験談を聞く機会があったよ。

二回試験で失敗した人は、もちろん人それぞれ置かれた立場は違うけど、
おそらく一人残らず、各自の立場でつらい思いをしている。
長い目で見たら、大したことではないとわかっていても、渦中にあるときは
それなりにしんどいものもあるからね。

それを乗り越えた先輩方の笑顔を見るだけでも、本当に元気づけられる。
私も頑張ろう♪

【2011/01/23 21:28】 | お勉強
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東京に約20名が集まって、今日からゼミが始動したよ。

二回試験で不合格になる人が一定数発生するようになって以降なのか、
それよりもっと以前から伝統的にあるものなのかはわからないけど、
この少数派集団にも一定程度のノウハウの蓄積があるみたい。

各自がそれぞれのルートから仕入れた情報を持ち寄って、
こうして一緒に勉強していけることは、本当にありがたいと思う。
情報を共有し、切磋琢磨し合って、今回失敗した90人全員が、
きっちり夏にリベンジを果たさなければならないんだよね。

頑張ろう!

【2011/01/07 22:37】 | お勉強
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秘密コメント下さった方、メーリスに登録させて頂きました。
yahooからの自動送信メールをご確認ください。
これからもよろしくお願いします。


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先輩や、同期、同志の話も総合して、
自分なりに敗因分析をした結果を持って教官との面談に臨んだんだけど…

おおむね、その分析通りだったものの、「え!?」というところもあった。
致命傷の一つだと思っていたことがそうではなかったとか。
やっぱり教官とお話しさせて頂くことで得るものは多いなと思ったよ。


【2010/12/27 23:33】 | お勉強
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今日は二回試験リベンジ組による決起集会だったよ。
幹事を引き受けて下さった同志や、参加してくれた同志に感謝です。
ありがとうございました。

メーリスにはすでに同志の3分の2以上が結集しているのだけれど、
今日の東京集会には3分の1近くが集まって、今後の勉強方針等を話し合った。

つらい体験をしたときに、傷を嘗め合う集まりなら意味はない(と私は思う)けど、
ちゃんと前を向いて、お互いのつらさを笑い飛ばせる集まりはありがたい。


…あれ?こうやって自分のつらい体験を笑い飛ばし合ったこと、過去にもあるな。

そうそう、離婚した直後だ。
前にも書いたことあるけど、私は離婚した直後、
ハローワーク経由で申し込みをする職業技術訓練校で簿記の勉強をしたの。
主に母子家庭のお母さん等を対象とした講座だったから、
クラスメイトの大半は離婚経験者(女性のみのクラス)だったわけ。

離婚なんて珍しくも何ともないけど、やっぱり個々人の体験はどれもがつらいし、
その体験のない人に話すと、変に同情されたり、曲解されたりもするし、
聞く方にも負担だと思うと、話しづらくて、気軽には話せないんだよね。
ごく親しい人であれば別だけれど。

けど、事情は異なっても「離婚」という同じ体験をした者同士は、
ほんと、自分のつらい体験を笑いながら話せたし、笑いながら聞くことも、
お互いにできたんだ。

私はあの講座を受けたおかげで簿記の資格を取ったし、
そこで出会った税理士の先生の事務所で働かせてもらうことにもなった。
弁護士を志した理由を聞かれて、「自分の離婚体験が…」という説明をするけれど、
もちろん、それだけではなく、離婚後、税理士事務所で働いた経験がなければ、
弁護士という職業を選んだかどうかは、かなりあやしい。

あのとき、同じ体験をした仲間と、お互いに笑い飛ばし合いながら、
でも前を向いて手に職をつけようと頑張ったから、今があるんだと思う。
今のことだって、近い将来、必ず同じように思う日が来る。

二回試験に落ちたからこそ、出会えた人だっている。
将来の仕事において、必ずプラスになると思う。しなくてはならない。

誰にだって色んなことがあるけれど、自分の身に起きることは、
必ずプラスの意味があるもんね(^^)


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【2010/12/26 23:51】 | お勉強
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10:47にコメント下さった方、メールさせて頂きました。


11:30にコメント下さった方、メールさせて頂きました。



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修習の帰り,日弁連主催の
「市民集会 取調べの可視化の導入を!」というイベントに出てきたよ。

~足利事件再審無罪判決・リクルート事件から考える~
というサブタイトルがついていて,菅家さんと江副さんもお話し下さった。

取調べの可視化は,ローに入学する前から
(この前書いた死刑制度についてもそうだけど)
興味を持って調べたり考えたりしてきたテーマの一つなんだ。
研究特論も,最初はこれをテーマにしていたくらい。

…変更した経緯は,過去に書いたとおりだけど(^^;
今日,印象的だったことはいくつもあったんだけど,
何より,最初にお話し下さった菅家さんが,いまだに
嘘の自白をさせられてしまったことを口にする瞬間,
声を詰まらせ,涙ぐむというその姿。

折しも今日の修習で,ある検察官から,菅家さんの件を例に出して,
「犯人でない人を犯人にしてはならない」というお話があった。
その一方で,真犯人を逃してしまうことの重大性についても。

犯人ではない人を犯人にしてはならず,真犯人をちゃんと検挙して
適正な刑事手続きに則って処罰しなければならないという思いは,
検察官,被害者,裁判官,弁護人,すべての国民に共通のものだよね。

ロー生だったとき,何人もの検察官や元検察官に可視化について話を聞いて,
一部始終を録画録音されていたら,取調べがやりにくいというのは,
なるほどそうだろうなということは理解していた(つもり)。

けど,今日の集会での色んな立場からの話を聞いていたら,
やっぱり取調べの可視化は実現されるべきで,そのデメリットは,
取り調べる側が引き受けるべきであるような気がしてきた。

今日は名張毒ぶどう酒事件の再審請求についても最高裁の判断が出たけれど,
奥西死刑囚は84歳,50年近くを死刑囚として生きているんだよね。
これがもし,冤罪だったとしたら??

菅家さんの17年もそうだし,他にも例があるわけで,
彼らの時間,人生の取り返しのつかなさを思うとき,
「取調べがやりにくい」というだけでは,全く説得力がないと思った。


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【2010/04/06 22:49】 | お勉強
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取調べの可視化より・・・
しんたろう
可視化すると、100時間取調べがあったら、結局チェックする手間は、被疑者・検察双方に100時間降りかかり、究極的には裁判官も100時間チェックしないといけないわけで。。。居間みたいな精密司法は無理になります。

現実に、可視化を導入したイギリスなんかは、実務的観点から、取り調べ時間を極限まで短く(30分)した代償として、、わずかな証拠・証言でも有罪にしてしまうことができる、という仕組みになってしまってむしろ冤罪が増えているのでは、と問題になっているそうです。

冤罪を産まないシステムの構築を考えることはもちろん大切なのですが、そのためにできる効率的なシステムは何なのか、という視点も大切だと思います。可視化の是非だけにこだわりすぎるのは全体を俯瞰できていない。

全ての道路に監視カメラを設置すれば、ひき逃げはなくなるかもしれないけど、そんなことしたら、国家財政が破綻しますからね。

個人的には、弁護士同席を認めること、が手っ取り早くてお勧めだと思ってます。


mico
秘密コメントくださった方,ありがとうございます。
のちほどメールさせて頂きますね。


しんたろうさん,ありがとうございます。
私も「可視化」はあくまで手段の一つで,
そこだけを特化して実現すべきとは考えていません。
検証するときに大変になるから,短時間で終えようなんてことになったら,
まさに本末転倒ですしね。
弁護士同席が認められたら,すごくいいと思います。
もっとも,やりたくないという弁護士も多いかもしれないですね。
国選だったりしたら特に…。
いずれにしても,構造的な問題があるように思います。

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