茨城県牛久市の弁護士小室光子の記録です
東京の民事裁判修習では,半日(3時間半程度)ほど
保全部というところでの修習が組まれている。
ここは,民事保全の手続を専門に扱う部なんだよ。

民事保全の手続というのは,大ざっぱに言うと,例えば,
せっかく勝訴判決を得たのに,相手方が全財産を処分しちゃったりして強制執行ができず,
勝訴した意味がなくなってしまう,みたいな事態を防ぐために財産を仮に差し押さえたりする手続。


東京と大阪では,申し立てがあった全部の事件について,
裁判官面接というのをやることになってる。
その場で,疎明資料の原本を提示して,裁判官からの質問に答え,
不備があれば追加で資料を提出したりもするし,担保額も決める。

今日の修習は,きわめて実務的だったな。
もっとも,東京の運用は特殊だし,自分が仕事をする地でのやり方は
その都度,先輩方に教えていただくことにしよう…。

だいぶ前から,ネットで見たり,車窓から眺めたり,
ついでのときにウロウロしたりして,なんとなくは探してきた。
あ。開業するために借りるテナントのことだけど。

けっこう何か月も空室になったままのテナントがあるんだよね。
けど,ちょっと広すぎたり,駐車場がついてなかったり,
(まあ,駐車場は大抵,いくらでも近くにあるみたいだけど,
別に借りるとそれだけ割高になるしね…)
これだ!!という物件にはまだ出会っていない。

逆に言うと,ここでもいいな,と思えるレベルの物件は,
いくつもある感じ。
まだ時間はあるし,地道に探して検討しよう。
実務修習が終わった後は,
①和光の司法研修所での集合修習2か月
②実務修習地での選択型修習2か月
仕上げに二回試験があって,司法修習はおしまい。

①と②は,修習生全体を半分に分けて,交替で実施。
東京修習の私は①が先なので,8月から和光。
その後,選択型修習で,その内容が決定した。
(事前に希望を出して,人気の高いものは抽選になる)

ほぼ希望通りのものを選択することができたよ。
家庭裁判所の家事部,少年部と,地裁の交通部と労働部。
可能なスケジュールの枠を使い果たした感じ(^^;
弁護士になったら,裁判所を内側から見ることはできないから,
最後の貴重な機会だと思って。

…二回試験の勉強は?

早めに着手することでどうにか対処するしかないな。
ちなみに二回試験は,11月19日(金)から。
土日と祝日が入って,最終日は26日(金)という長丁場だよ。
今日は,集合修習のときにお世話になる,
民事弁護の教官を訪問させて頂いたよ。
希望者のみの参加で,5~6人ずつ,数回に分けての訪問。

教官と,身近にお話しさせてもらう貴重な機会だった。
クラスの飲み会等だと,大人数なので,中々じっくりと
お話しさせて頂く感じにならないからね。

…って書くと,仕事の話や修習の話がメインであるかのようだけど。
今日は,教官と奥様との馴れ初め等,そんな感じの話が多かったかな(^^)
という一日だったよ。

刑裁修習でお世話になった部の裁判官が
1年間留学するので,その送別会に参加させてもらったの。

久しぶりに刑裁修習のときの裁判官室に入ったら,
既に懐かしいし(まだ半年ほどしかたっていないのに),
たまに帰ることを許されている場所のような気がして嬉しかった。

留学する裁判官の惜別の辞や,部長の話を聞いていて,
裁判官,検察官,弁護士のどれになるにしても同じ修習をすることの意義や,
法曹という職業に就いたら,日常的には同業者の視点に偏りがちになることの
危険性などを改めて認識したよ。

そういう意味で,司法試験の勉強を始めようと考える前の自分の人生も,
きっとこれからまた別の意味を持ってくるのかもしれないと思ったりする。

私は基本的には,人生におけるあらゆる経験が,
自分にとってプラスの意味を持っているもので,
だからこそ自分の経験として目の前に訪れるものだと思ってる。
乗り越えられない試練は自分の前には来ないわけで,
過去のつらかったことや,現在のちょっと大変だったりすることも,
必ずプラスの意味があるはずだから,意識的にそっちの面も見ようと思う。
争い事があるとき,通常は,
どっちか一方が「完璧」に「正しい」ということはないよね。
それがはっきりしているくらいなら,普通は裁判にまでならないだろうし。
双方,自分が正しいと思っていて,片方の言い分だけを聞けば
そちらが正論のように見えたとしても,行き違いや誤解があることもあるし。

裁判所が和解を勧告する場合は,おおむねそれに従うのがいいんだろうな。
それが双方にとって,人智の関与しうる限りでの最良の解決なんだろうな。
…と,民裁修習で毎日たくさん私人間の争いを見ていると,そう思えてくる。

弁護士になったら,それを踏まえた上で,
自分が代理人を務める一方当事者の利益を最大限に考えよう。
これ以上争って,判決による解決を求めても,むしろ望まなかった結果になる,
という場合もあるだろうから。
「主夫」している修習生友達が買ってきてくれたんだけどね。
最近,人気らしいね。

実際,おいしいよ,これ。にんにく好きの人には特におすすめ。
一見辛いのかな?って思うけど,それほどでもない。



学校帰りにたい焼きをおごってもらって,
珍しくお腹がすいていないという今日の息子。
唐揚げとサラダだけの夕飯にし,唐揚げにかけて食べてた(^^)

あ。
わかる?息子は左利き♪
筆記は両手とも大丈夫だけど,おはしは左のまま。
修習も後半に入ると,
弁護士になってからのことを意識する機会が増えるんだよね。
同じ地域で働くことになるであろう同期の知り合いも増えてきたし。

色々とご指導いただく先輩方とのご縁を大切にし,
常に感謝の気持ちを忘れずにいることは当然として,
同期と助け合っていける関係も大切に築いていきたいと思う。
今日は,検察修習のときに取り調べて,
公判請求という処分をした被告人の公判があったんだ。
今は民裁修習中だけど,同じ建物の中で行われるわけで,
やっぱり気になるから,部長裁判官のお許しを頂いて傍聴に行った。

私が書いた起訴状を公判検事が朗読し,
主任として調べた修習生が書いた調書に基づいて立証が行われた。
(もちろん,いずれも指導担当検察官の指導の下に書いたものだし,
さらに上の立場の検察官の決裁を経て,公判請求されてる)

実務についたら,単なる仕事という部分もあるのかもしれないけど,
自分の仕事が,人の人生を左右するものであるということを,
常に意識していないといけないと思った。
思えば私は,自分の抱えている問題や悩みを,
誰かに相談するという習慣がない。子どもの頃からずっとそう。
何でも一人で抱え込んで,一人でどうにもできない場合には,
「ま,なるようになるよ」と結論付ける性格だったな,そういえば。
(私の高校生の頃の日記にはやたらと出てくる。
「なるようになるよ。なるようにしかならないともいうけど」みたいなの)
今はそうでもないけどね。

確かに,
自分がいくら頑張っても,どうにもできないことってあるよね。
たとえば人の気持ちとか,終わってしまった試験の結果とか。
そういうことは,考えても,人に相談してもどうにもならないから,
静かにときを待つしかないのだろうなと思う。

でも,誰かに話すことで,少しでも道が開けることもあるんだよね。
弁護士は,道を開いてあげることができる場合もあるんだよね。
昨日も書いたけど,人の話をちゃんと聞く弁護士になりたい。
というか,それ以前に,人として,人の話はちゃんと聞く大人でありたい。

けど,切羽詰まった友人から話を聞く機会があっても,私はまだ
弁護士じゃないから,単に友人として話を聞くことしかできない。
どうしてあげることもできず,弁護士に相談してこう話すといいよ,
なんて言ってる自分がもどかしい…。
やっぱり民裁修習中がいちばん,
色んなタイプの弁護士の仕事ぶりを見ることができて,
弁護士として仕事をしていく上でのイメージを持ちやすい。

修習生は気楽な立場で,この答弁書はわかりやすいとか,
あの弁護士は準備が不十分だったのでは?とか,
あれこれ感想を言い合ったりする。
あと半年もすれば,自分たちもそうやって言われる立場になることを,
もちろん,十分意識しつつ。

裁判官や書記官から見て,どういう弁護士が困るか,
どういう書面がアピールするのか,みたいなことは,今しか聞けない。
訊かずとも,裁判官はけっこうざっくばらんに教えて下さるから,
それらをしっかりと覚えておこうと思う。

けど,ふと思う。
弁護士は,第一義的には依頼者のために仕事をするのだから,
裁判官の目からは,というか,法的には明らかに無理筋でも,
当事者が言いたいことは,言わせてあげなければいけないんだろうな。
感情的なもつれになってしまっていて,法廷で言いたいことを言えれば,
それで気が済むというケースもあるような気もするし。

それ以前に,単に誰かに聞いてもらいたかっただけ,
ということだって,きっとある。私は,
そういう思いを,きちんと聞いてあげられる弁護士になりたい。


布川事件の再審初公判の日程が決まったんだよね。
水戸地方裁判所土浦支部で,来月9日。

あ。この裁判長は,3月末まで東京におられた裁判官で,
修習仲間からすごく良い評判を聞いていた方だわ。

それから,何度かブログに書いてきた,ときどき傍聴に行っていた
「地方の地方裁判所」って,実はここのこと。
4月以降傍聴した公判は,この裁判官が担当されていた。

布川事件(他,冤罪事件)については,司法試験の勉強を始めるよりずっと前,
法律の勉強だけは一生縁がないと思っていた高校生の頃から興味を持ってきた。
このタイミングなのも何かの巡り合わせのような気もするし,注目していこうと思う。
ということでシンポジウムと祝賀会があったよ。
今日は息子の保護者会もあったので,
シンポジウムには出られなかったんだけど,
祝賀会から参加した。

最高裁長官,検事総長,日弁連会長(いずれも男性)の祝辞があり,
男性の参加者もたくさんいたのが意外だった(笑)

この会が発足した当時,女性の法曹は全国で15人だったそうな。
今は当時とは比べようもないほど女性法曹の数が増え,
割合も高くなったとはいえ,それでも50%には程遠いんだもんね。
単純に,男女半分ずつになればいいとも思っていないけど。

それはともかく,
福島みずほ氏が夫である弁護士の海渡雄一先生と一緒に参加されてた。
少しお話させて頂いたんだけどね,その素敵なご夫婦ぶりがまぶしかった。
いや,お話させて頂いたのは,そういう話ではないんだけど,
公の場での夫婦としての立ち居振る舞いみたいなのが素敵だった。
何種類かあるんだよね。
昨日,民事訴訟の事実認定をテーマとしたのを見たけど。
バーチャル修習生のひかるくんってのが出てきたりして,
色々工夫されてた。

刑事弁護のものを弁護修習のときに見たけど,
それに大事な役で出ていたゴールデンレトリバー,
今お世話になっている部の裁判官の飼い犬だったんだって♪
裁判所での和解が,法廷ではない部屋(6畳程度の広さかな)で
行われるってことは,法科大学院に入るまで知らなかった。
(全部,法廷で行われるのかと思っていた。)

修習生は,その部屋で行われる和解も傍聴できる。
裁判官が原告・被告双方(片方を退席させた上で)から
話を聞いて,妥協点を探るわけだけど。

色んな意味で,ほんと勉強になるよ。
双方当事者の視点,弁護士の視点,裁判官の視点。
今しか見られないことを,しっかりと見ておこう。
この前,指導担当裁判官を囲んでの昼食会があったけど,
私が配属された部では,それとは別に,部独自の昼食会もあるの。
裁判官,書記官,事務官と修習生とで,裁判官室で昼食。
今日がその日だったよ。

刑裁のときは,書記官や事務官と用件以外を話す機会は
あんまりなかったから,こういう機会はありがたいと思った。
弁護士になってから,書記官や事務官にはたくさんお世話になるだろうし,
今のうちに(お仕事の邪魔にならない範囲で)色んな事を教えてもらおう。

数日前に,
中学生の次男を計11日間トイレに閉じこめて虐待したなどとして,
監禁の疑いで母親(47歳)と,交際相手の男(34歳)を逮捕した,
っていう事件が報道されたのを見て思ったこと。
(その次男は,事件当時は中学生だけど,息子と同い年だし…)

報道によれば,その母親は,次男と二人暮らしだったんだけど,
去年の夏くらいにその男と交際するようになってから,
台所で寝食するように次男に命じ(いわゆるネグレクト,育児放棄),
そのうちトイレに監禁したりするようになったらしい。

要するに,交際相手の男との時間と空間を確保する上で,
同居していた次男は邪魔だったということだよね。

こういう事件があるとよく
「母であることより女であることを優先した」とか言われるでしょ?

そういう場合もあるのかもしれないし,そういう人もいるのかもしれない。
けど私は,「母性」と「女性」は両立するものだと思う。
この歌,昭和42年生まれだったら,
きっと多くの人が自分の体験と重なることだろうと思う。

「人生という名の列車」(リンク先は音が出ます)

あ,プラスマイナス10年くらいなら懐かしい感じがあるかな。
もっとも,時代背景は違っても,誰もが共感できるかも。

生のマッシュルームを,初めて買って調理してみた。

あ。缶詰とかも買ったことがないから,そもそも
自分で調理して食べたのは生まれて初めてだ(^^;

スライスして,にんにくと一緒にオリーブオイルで炒めただけ。
例のクレイジーソルトで味つけして。

いやあ…こんなにうまいものだとは知らなかった。
レストランのパスタとかに入ってるやつとは,食感が全然違う。

いくつになっても新たな発見があるもんだね。なんか嬉しい。

民裁修習の始まりの時期には,
指導担当の裁判官を囲んでの昼食会があって,同じ日の夜に,
さらに各部の部長裁判官をお招きしての懇親会(飲み会)がある。
私が所属する班では,今日がその日だったよ(^^)

裁判官の目線で,それはないだろう,と思う弁護活動として
どういうことがありますか?

みたいな,直球質問もぶつけてみたりした。

一般論として,数が増えた分,
弁護士のレベルが下がっているとか言われることもあるわけで,
自分がそういう弁護士にならないために,聴いておきたいもんね。

すごくたくさん,あるみたい。
修習生の立場だと,まだ受験勉強の記憶もあるし,「なんで??」
と思うこともあるのだけど,自分が実務に就いた時に,正直言って,
同じ間違いをしないと断言できる自信はない。

常に「本当にこれで大丈夫?」と自問自答する癖をつけよう。
わからないことは,ご迷惑にならない範囲で,先輩弁護士や,
裁判所の方々や,同期のみんなに教えてもらおう。

何より自分が,もっともっと頑張ろう。
何のために仕事をするのか,忘れないために。
東京の民事裁判は,とにかく事件数が多いから,
弁論は分刻みでどんどん進んでいく。

弁論が開かれる事件が多いということは,
それだけ出頭する弁護士の数も多いということなわけで,
法廷傍聴していると,たくさんの弁護士の仕事ぶりを垣間見ることができる。
記録を読むのもいい勉強になるけど,法廷での立ち居振る舞いとか,
話し方とか,尋問の仕方とか,そういうのもすごくいい勉強になると思う。

半年の修習の中で,少しだけ法曹の実務がわかってきたところだし,
弁護士になる上で,最後の実務修習が民裁修習でよかったのかもしれないな。
私がこの人の代理人弁護士だったら,どういう主張をするかな,
とか考えながら読むといい勉強になるね。
なんでこの弁護士は,こんな主張をしているんだろうとか。

なんか,自然とそういうことを考えながら読んでしまっている。けど,
「民事裁判修習」だから,裁判官の目で読まないといけないんだよね(^^;
裁判官がどういうふうに認定するのかとか,今しか身近に触れらないことを
しっかりと見ておかなければと思うのだけど,あと半年もすれば自分も
弁護士として仕事をすると思うとつい…。

それから,記録を読んでいて,思っていたよりも
訴訟代理人(弁護士)をつけない本人訴訟が多いので驚いている。
思いのたけを,思いっきり述べた文書がそのまま裁判所に提出されていたり。
そういうのは,読んでいて泣きそうになってくることがある。
どういう思いでその文書を書いたのかが,伝わってくるから。

けど,やっぱり裁判は,感情で動くものではないし,
そうあるべきものでもない(と思う)から,誰もが,
そういう思いを受け留めてくれる弁護士にまず思いをぶつけて,
それを受け留めた弁護士が,冷静に訴訟活動するというのが理想なんだろうな。

もっとも
「そういう思いを受け留めてくれる弁護士」ばかりじゃないんだろうし,
法テラスが定着した(?)今もなお,弁護士は敷居の高い存在なんだろうなと思う。
仕事を始めたら,理想ばかり言ってはいられないのだろうけど,私は,
弁護士に相談したくてもどうしてもできなかった15年前の自分の思いを忘れずにいよう。
私の修習先の裁判官は,お昼ごはんを食べた後,毎日,
地下1階から13階まで,階段で上がる。

修習生も任意で参加。

丁重にご遠慮申し上げたことは言うまでもない(^^;