茨城県牛久市の弁護士小室光子の記録です
今日は,弁護士を目指したいという女性(お母さんでもある)と
お話しする機会があった。

そこそこ,長丁場の勉強になることは覚悟の上のこと。
司法試験は,現役で大学生のころから目指しても,
どんなに早くても数年を要する。

まして,仕事をしながらだったり,子育てしながらだったりしたら,
いろんな制約がある中での勉強になるから,さらに長丁場を
覚悟しなければ飛び込めないと思う。資金の問題もあるし。

お話ししている中で,
モチベーションが下がったときにどうしていましたか,
というご質問を頂いた。
日弁連主催で今は年に3回開いている,
修習生向けの就職・開業相談会が昨日あったよ。
68期修習生向けの。

何度かこのブログにも書いているけど,ここんとこずっと私は
相談を受ける側として参加している。
いわゆる「即独」した者として,即独を視野に入れている修習生に
少しは経験をお話ししたりできるかなという思いもあって。

昨日も,何人かの,即独を視野に入れている方のお話を伺った。
何度も書いているけれど,安易に即独を勧めるつもりはない。
それなりに覚悟が必要なことだから。
でも,決断するなら,早い方がいいという面はあると思う。

まあ,別に,弁護士登録と同時に開業しなくてもいいかもしれないし,
人それぞれのペースとか事情があるから,ほんと,それぞれだけど。

あと,この相談会は,一般論的な話しか聞けないし,
行ってもあまり得るものはない,という評価があることは承知している。
(すみません。正直言うと,私自身も,修習生のとき,そう思い込んでました。)

けどね。それは,相談する側の意識の問題でもあると思う。
一般論的な質問しか出なければ,答える側も,一般論的な回答になる。
「公募している事務所が少なくて…」
「公募しているところには出したんですけど,書類で落とされて
面接までたどりつかないんです」

それは,実際,そうなのだろうし,ご本人にはつらい状況だとは思う。
けど,そこから先,あなたはどういう努力,行動をしたのですか。
待っているだけでは,望む通りの職場・働き方を手に入れることはできません。
あなたの個性や個別事情なく質問されても,答える側の答えは同じです。

「そうですか~。公募だけあてにしてても難しいですよねえ。
ローのときの先輩とか,つてはないですか。自分から,遠慮せずに
いろんな先生方に連絡を取ったらどうですか」みたいな。
(昨日,私がお会いした修習生には,そういう方はいなかったけど。)

折しも今日,69期予定者の司法試験が終わったね。
受験されたみんな,お疲れ様でした!
合格がゴールではないですから,先を見据えて,次の行動に移ってくださいね。
外国人観光客がたくさん来ていて,大歓迎で,
国もそれを後押しするムードで。
それはそれで,いいことだと思う。

一方で,日本に夢を抱いて入国し,しばらく滞在していたけれど,
いろんな事情で不法滞在となり,退去強制手続きの対象となる外国人も
たくさん,たくさんいて,私がふだん接する外国人は,そういう方が多い。

それは帰るよりほか,仕方ないよね,というケースもある。
けど,どうしてこの人が,日本にいたらいけないの!?というケースもある。

いずれにしても,刑事事件なり退去強制手続きなりの中での対応を
当該外国人ご本人から聞くにつけ,

ああ,この方はきっと,日本は冷たい国だと思って帰るんだろうなあ

と思って,すごく虚しく,悲しくなることがある。
自分が外国で,何かの事情で不法滞在者となったとして,こういう対応だったら,
と思えば,すぐに気づくことだし。

法に従って,退去強制となることは避けられないとしても,
手続き的に,当たり前の適正さは保たれなければならないし,
人道的な配慮も,できる限りなされる国であってほしい。