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弁護士小室光子の記録です

バイトの往復で,1時間半以上の時間があるからね。
久しぶりに,昔読んだ本なんか,読んでみたくなったりもして。

高校生から大学1,2年生くらいの頃は,
太宰治とか谷崎潤一郎(私,誕生日が同じw)とか,
坂口安吾とかが好きだった。退廃的な雰囲気が。

ここ数日は「人間失格」を読んでる。
懐かしいような空気と,覚えのある表現がある。

今日,改めて感じ入った(笑)のは,
「背後の高い窓から夕焼けの空が見え,
鷗が『女』という字みたいな形で飛んでいました。」ってとこ。

心のない女性関係ばかりが多かった主人公が,
ちゃんと恋心を抱いた女性と心中したんだよね。

でも自分だけ生き残って,「自殺幇助」の罪に問われたものの
起訴猶予になり,「一向にうれしくなく,世にもみじめな気持で」
引取り人の迎えを待っているときの描写。

かもめが飛ぶ姿が「女」って字に見えるというのが,
ああ,確かにそう見える,って思ったし,
そういう状況で,「女」に見えたっていうところに,
どうにもできない切なさとかやるせなさとか,絶望感とか,
色んなことを思ったわ。

「人間失格」を初めて読んだのは,20年以上昔の話。

当時と今と,感じ方は違うのだろうか。
経験値が違う分,やっぱり違うんだろうな。

過去の手書き日記を紐とけば,そのヘンもわかるかもしれないけど,
ま,さすがに今は,それを検証するほどの余裕はないわ(苦笑)。
2009.08.12 / Top↑
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