茨城県牛久市の弁護士小室光子の記録です

無力を感じる時

今日は,午前中は傍聴,午後は傍聴と共通問題研究だったよ。
まだ,修習が始まって半月程度が過ぎたにすぎない。

それなのに,毎日,いくつも裁判を傍聴していると,
裁判という「特別」が,「日常」のように思えてしまいそうになり,
その一つ一つの重みを忘れてしまいそうになる。

東京地裁の建物の一室で講義を受けていた今日の午後,
同じ東京地裁でこういう判決が出ていたんだね。東京大空襲に関係して。

当事者はたくさんの思いを抱いて,あの場にいたんだよね。
それを,そのかけらも知らず,日常を過ごていた自分の無力を,
ある種の鈍感さを,改めて実感する。

社会の耳目を集める事件に限らず,私が今日傍聴した裁判だって,
同じことなんだよね。それぞれに,それぞれの事情がある。

法曹にとっては日常でも,
当事者には非日常,「特別」であるということ,
一つ一つの事件の,一つ一つの思い,
そういうことを大切に思う気持ちを忘れずにいたい。

コメント
医師、看護師が
「患者さんの死に対して鈍感になってしまったのでは…」
と悩むことがある(らしい)のと同じような感じでしょうかね。

(もっとも、ドラマ「救命病棟24時」の中で、看護師役の須藤理彩が悩んでいるのを見ただけではありますが…)

micoさんがそのようなことを感じるのは、私が思うに、我々がまだ、司法修習生という当事者の方々から若干距離がある立場に過ぎないことも、ひとつの原因であるような気もいたします。

私も明日からの修習に臨むに当たって、micoさんのお言葉を自分への戒めにしたいと思います。
2009/12/15(火) 18:57 | URL | ハゲタカ #-[ 編集]
ハゲタカさん,ありがとうございます。
医師になった友人が以前,臨終に立ち会うことについて
「いちいち感情移入していたらやっていけないからね・・・」
と言っていたのを思い出しました。
職業である以上,自分なりの対処方法を見つけることも
必要なのかもしれませんね。
もちろん,だからといって鈍感になっていいわけはないので,
重みを受け留めつつ,真摯に対応していきたいと思います。
2009/12/15(火) 21:05 | URL | mico #-[ 編集]
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