取調べの可視化を求める市民集会
2010/04/06(Tue)
修習の帰り,日弁連主催の
「市民集会 取調べの可視化の導入を!」というイベントに出てきたよ。

~足利事件再審無罪判決・リクルート事件から考える~
というサブタイトルがついていて,菅家さんと江副さんもお話し下さった。

取調べの可視化は,ローに入学する前から
(この前書いた死刑制度についてもそうだけど)
興味を持って調べたり考えたりしてきたテーマの一つなんだ。
研究特論も,最初はこれをテーマにしていたくらい。

…変更した経緯は,過去に書いたとおりだけど(^^;
今日,印象的だったことはいくつもあったんだけど,
何より,最初にお話し下さった菅家さんが,いまだに
嘘の自白をさせられてしまったことを口にする瞬間,
声を詰まらせ,涙ぐむというその姿。

折しも今日の修習で,ある検察官から,菅家さんの件を例に出して,
「犯人でない人を犯人にしてはならない」というお話があった。
その一方で,真犯人を逃してしまうことの重大性についても。

犯人ではない人を犯人にしてはならず,真犯人をちゃんと検挙して
適正な刑事手続きに則って処罰しなければならないという思いは,
検察官,被害者,裁判官,弁護人,すべての国民に共通のものだよね。

ロー生だったとき,何人もの検察官や元検察官に可視化について話を聞いて,
一部始終を録画録音されていたら,取調べがやりにくいというのは,
なるほどそうだろうなということは理解していた(つもり)。

けど,今日の集会での色んな立場からの話を聞いていたら,
やっぱり取調べの可視化は実現されるべきで,そのデメリットは,
取り調べる側が引き受けるべきであるような気がしてきた。

今日は名張毒ぶどう酒事件の再審請求についても最高裁の判断が出たけれど,
奥西死刑囚は84歳,50年近くを死刑囚として生きているんだよね。
これがもし,冤罪だったとしたら??

菅家さんの17年もそうだし,他にも例があるわけで,
彼らの時間,人生の取り返しのつかなさを思うとき,
「取調べがやりにくい」というだけでは,全く説得力がないと思った。
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コメント
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2010/04/07 03:15  | | #[ 編集] ▲ top
- 取調べの可視化より・・・ -
可視化すると、100時間取調べがあったら、結局チェックする手間は、被疑者・検察双方に100時間降りかかり、究極的には裁判官も100時間チェックしないといけないわけで。。。居間みたいな精密司法は無理になります。

現実に、可視化を導入したイギリスなんかは、実務的観点から、取り調べ時間を極限まで短く(30分)した代償として、、わずかな証拠・証言でも有罪にしてしまうことができる、という仕組みになってしまってむしろ冤罪が増えているのでは、と問題になっているそうです。

冤罪を産まないシステムの構築を考えることはもちろん大切なのですが、そのためにできる効率的なシステムは何なのか、という視点も大切だと思います。可視化の是非だけにこだわりすぎるのは全体を俯瞰できていない。

全ての道路に監視カメラを設置すれば、ひき逃げはなくなるかもしれないけど、そんなことしたら、国家財政が破綻しますからね。

個人的には、弁護士同席を認めること、が手っ取り早くてお勧めだと思ってます。
2010/04/07 18:00  | URL | しんたろう #-[ 編集] ▲ top
-  -
秘密コメントくださった方,ありがとうございます。
のちほどメールさせて頂きますね。


しんたろうさん,ありがとうございます。
私も「可視化」はあくまで手段の一つで,
そこだけを特化して実現すべきとは考えていません。
検証するときに大変になるから,短時間で終えようなんてことになったら,
まさに本末転倒ですしね。
弁護士同席が認められたら,すごくいいと思います。
もっとも,やりたくないという弁護士も多いかもしれないですね。
国選だったりしたら特に…。
いずれにしても,構造的な問題があるように思います。
2010/04/07 22:50  | URL | mico #-[ 編集] ▲ top
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