茨城県牛久市の弁護士小室光子の記録です
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万引きは病気である場合もある,という話を,
色んな方面(勉強関係,子育て関係他)から見聞きしてきたけどね。
実際,そういうこともあるんだよね。クレプトマニアというのだけど。

検察修習をしていると(特に東京は修習生が多いこともあり),
万引きの事例にたくさん出会う。
常習者であると思われる事例も,いくつもある。

この病気である人が,実際どのくらいいるのかわからないけど,
本当に病気であるのだとすれば,その人に刑罰を科したところで,
何ら根本的な解決にはならないと思う。
刑罰を全うしたって,また繰り返すだけだから。
それは規範意識が鈍磨しているという話ではなく,「病気」なのであって,
刑務所等でどんな矯正教育を受けたところで,治癒しないから。
検察官は,取調べている被疑者のことを,
「クレプトマニアでは?」と感じたとき,どうするんだろう。

被疑者がこの病気だったとしても,責任能力に問題はないとされているから,
通常の窃盗と同じ処理をすれば,法律上も何ら問題ないのだと思う。
そうだとすれば,別にその人の病気のことなんて考えないで,
通常の事件処理をすればいいのかもしれない。

その被疑者がそのとき犯した事件の根本に,そういう病気があったとしても,
それに対して何らかの対処をするのは,検察官の仕事ではないような気もするし。

もし,弁護人として関わるのだとしたら…?
やっぱり同じことかな。

この人,クレプトマニアかもな,って思ったとして,
「病院に行ってみたらどうですか」などと言うのは,
弁護士の仕事の域を超えているかもしれないしね。

人と割と深く関わる仕事をする以上,その限界づけは,
常に考えていかなければいけないなって思う。
安易に,
あなたのことはわかっている,気持ちわかります,
みたいなことを言ってはいけないと思うし。
すべての人について責任など取れないし,面倒をみることもできないのだから。
 コメント
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2010/04/28(水) 13:34 | | #[ 編集]
秘密コメント下さった方,ありがとう。
そうだよねえ…その人の人生とかを考えたとき,
司法の限界ってあるよね,どうしても。
刑務所は一応「矯正施設」だから,受刑者が
一般社会に適応できる能力を身につける場であってほしいとは思う。
あと,弁護士としてできることも考えていきたいな。
2010/04/28(水) 23:18 | URL | mico #-[ 編集]
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