茨城県牛久市の弁護士小室光子の記録です

貸金業法の規制が厳しくなったり,
いわゆるグレーゾーン金利がなくなったりしてもなお,
借金を苦にしての心中かと思われる事件の報道があるよね。

東京の大きな法律事務所のテレビCMじゃないけど,
ほんと,借金問題は解決可能だから,
(そりゃあ安易なことではないけれど,少なくとも,
死ぬことはないし,まして家族を道連れにすることなどない)
せめて,法テラスに電話してみてほしかった…などと思ったりする。

今の私は弁護士だから,
「法テラスに電話してくれれば,無料相談ができるし,
弁護士に債務整理を依頼する場合の費用も立替えてもらえる」
と知っているし,それを利用してくれたらいいのに…と思う。

けど一方で,それすらできない人がいることも知っている。
借金問題ではないけど(いや,一部関係していたが)私自身,
弁護士に相談したかったけどどうしてもできなかったという経験があるから。
ほんと,そのときは,無料相談の電話番号を何度も何度も見て,
受話器を取り,ダイヤル(あ。さすがに物理的にダイヤル電話ではないけど)
しようとするけど,つながる前には受話器を置いてしまう,みたいな。

この心理的ハードルは,どうすれば取り除くことができるのだろう。
法テラスができたことで,おそらく,私がそんな状態だったときに比べたら,
だいぶ弁護士へのアクセスはしやすくなったことだろうと思う。
それでも,私のところに来て下さる方の中には,
「法テラスなんて知りませんでした」という方もいる。

法テラスができたことにより,弁護士,司法へのアクセスがしやすくなった,
などというのは,そこを意識してずっと見てきたからこそ思うことであって,
法的なトラブルとは無縁に生きてきて,突然何か問題が起きた場合には,
やはり法テラスも敷居が高いのかもしれない。
かつて私が,役所の無料法律相談にも行けなかったのと同じだよね。

どうすれば,自殺や一家心中という選択をする前に,どうにか思いとどまって,
弁護士や,その窓口となり得る法テラスに連絡するという行動に移れるのだろう。
人の精神状態の問題でもあるから,答えは見つからないかもしれないけど,
いつも,法的救済が可能なのに,アクセスできずにいる人もいるということを
頭の片隅に置いて,考え続けていきたい。
2011.11.07 / Top↑
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