「それでもボクはやってない」を観たよ
2007/02/07(Wed)
痴漢冤罪事件の話。
タイトル通り、最後まで「やってない」と
主張し続ける被告人の視点から描かれてる。

以下はあくまで私の、単なる感想。

感想①
「疑わしきは被告人の利益に」という原則が
刑事裁判にはあるっていうこと、そしてそれが
実際には(多くの場合)機能していないということを
普通の(刑事裁判等に日常的に接していないという意味)
国民に知らしめる意味はあったんじゃないかな。

私は30歳で司法試験に興味を持つまで、
(冤罪事件には興味があったけれども)
(刑事)裁判なんて自分には全く関係ない世界、と思ってる
普通の一市民だった。

そういう普通の国民の多くは、上に書いた原則を知らないと思う。
私も、「司法試験の受験勉強」をするまで知らなかったし。
(お前がバカだっただけだ、とか言わないでね~)

2年後には裁判員制度が実際に始まり、普通の国民が、
人を裁く立場に置かれることになる。
ということは、「疑わしきは被告人の利益に」
つまり「合理的疑いが残る場合には被告人の有利に解釈する」
「もしかしてこの人、やってないかもしれない、と思うのなら
有罪にしてはいけない」という原則があることは、国民全体の
共通認識にする必要があるわけだよね。

そういう点で、この映画は有意義だったなあと。


感想②
そうとはいえ、権力側(警察官、検察官、裁判官)が
マイナスイメージで描かれすぎでは?

まあ、冤罪事件の被告人(やってもいないのに犯人にされた人)が
主人公で、その目線で描いたものだから、当然かもしれないけど。

ただ「裁判ってこういうものなのか」と受け取られることを
ちょっと危惧する。
「(刑事)裁判なんか所詮こんなもの」ではなく、
「こういうことも現実にはある」ということだと思うから。


ちなみにこれは、現実にあった事件がモチーフなんだよね?
ほぼ同じ事例を、前に報道番組で見たことがある。


感想③
被害者の女の子もつらいよな~。
(これは映画の感想というより、事件に対する感想)
勇気を振り絞って告発した男が、実は犯人ではなかった、
自分の勘違いで、無実の人の人生をめちゃくちゃにした、
って感じたら・・・・。

「もしかしたらこの人じゃなかったかもしれない」
って思うけど、もう今更言い出せない、
そういう気持ちは想像に難くないし。


そんな感じ。
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コメント
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個人的な、私の感想です♪
②は、思ったより権力側を悪くは描いてないと感じました。
彼らがそうならざるを得ない事情も、それなりに描かれてたので。
まあ、受験生でない一般ぴーぷるからは、小日向さんは憎き悪役!に見えるかもしれませんが。
(私の友人は、所詮どっちも弱い人間だわなーというとりました)
③は、本当にツライですね。

何にせよ、みんなに見てもらいたい映画だと思います。
2007/02/08 09:55  | URL | mame #B7IDXB7Q[ 編集] ▲ top
- 管理人のみ閲覧できます -
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/02/08 16:22  | | #[ 編集] ▲ top
-  -
mameさん、②について真っ向対立ですね!(笑)
私はまだ権力側に何か優しさ?みたいなものを期待しているのでしょうか・・・。
確かに、「そうならざるを得ない事情」を描く姿勢は見えましたね。
無罪判決を書くことはお上に楯突くことだから・・・・ってこととか。
ほんと、たくさんの人がこの映画をきっかけに色々考えてくれるといいですね。
大多数の一般国民(私も含め)は、2年後には自分が裁判員になって人を裁くかもしれないということの実感はないでしょうから。


秘密コメント下さった方、後ほどメールさせていただきます^^
しばしお待ちをm(_ _)m
2007/02/08 22:39  | URL | mico #-[ 編集] ▲ top
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> 私はまだ権力側に何か優しさ?みたいなものを期待しているのでしょうか・・・。

いや、本来は優しくあるべきなんですよね。
みんなが期待するのを諦めたら、本当におかしくなっちゃうし。
色々考えることが多くて、上手く言えません(苦笑)。私はまだ映画を引きずってます。
2007/02/09 13:11  | URL | mame #B7IDXB7Q[ 編集] ▲ top
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mameさん、そうですよね。
伊藤塾の伊藤真氏が、法律家は「べき」論を貫くのが仕事だ、と言っていたことがありました。
現実が理想とかけ離れていても、「おかしいだろ」というところは、
やはり言い続けなければいけませんね。
特に法曹を目指す私たちは。
2007/02/09 15:19  | URL | mico #-[ 編集] ▲ top
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忙しくて、この映画観に行けないですが、
いずれ観たいです。

実は私が法曹を志した、切っ掛けの一つが
冤罪事件なのです。

いずれどこかで、詳しく書くつもりですが、
小学生5年生位の時相次いだ、所謂白鳥決定
に続く再審無罪事件を体験し、強烈な
衝撃を受けたからです。

免田・財田川・島田事件等。
その時に利益原則と、それが
全く死文化している現実を知り、
司法と捜査側への凄まじい不信感
が生まれました。

だから、権力側の危険性は、どんなに
言い過ぎても言い過ぎでないと
思っています。
2007/02/10 00:04  | URL | ひでぽん #-[ 編集] ▲ top
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ひでぽんさん、そうだったのですか・・・・。
今までブログにはあまり書いていないと思いますが、
(ムダに叩かれるのを恐れたりもしますので)
その辺り、実は私もかなり共通します。
もっとも、私は一連の事件を知った当時は、自分が法曹になる、ということには結びつきませんでしたが。

ただ私の(法曹を目指すにあたっての)原体験に、深く刻まれていることは確かです。
国家権力が、罪のない人間を犯罪者にし、場合によっては「死刑」という合法的手段で殺してしまう、これ以上の人権侵害はありませんよね。
そういう国家が、いくら「人権保障」だとか「民主主義」だとか言ったところで、いかにも虚しい。

・・・・そういうことを声高には言えない、無力な自分にもジレンマを感じるこの頃です。

ひでぽんさんの原体験、いずれ必ず書いてくださいね!
楽しみに(というのも変か)しています。


2007/02/10 22:41  | URL | mico #-[ 編集] ▲ top
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