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弁護士小室光子の記録です

何度か書いてきた、「ローヤリング」という
実務科目が今日で終了。
ほんと、毎回、楽しい授業だった。

弁護士の先生が、依頼者役をやって下さり、
学生が弁護士役になって、実際の法律相談や
和解条項作成をシュミレーションするという授業。

司法試験に受かってもいないのに、
こういう実務科目が必要なのか?という議論があることも
承知しているけれども、やってみて、すごくよかったと思う。

実務のイメージが持てるというのもそうだし、
日頃、机上で議論していることが、どういうふうに
現実の事件で問題になってくるのかが体感できる。

当事者にあれこれ想定外のことを言われた場合に、
弁護士としてどういうことを知っていなければならないか、
それ以前に、人間として、「人」にどう向き合うべきか、
色々考えさせられたよ。

私が以前から思っていることは、
「当事者にしかわからないことがある」ってこと。

たとえば夫に浮気された妻の気持ち。
たとえば詐欺の被害にあった人の気持ち。
たとえば犯罪で家族を失った人の気持ち。
人を殺してしまった人の気持ちも、そうだろう。

要するに、何にしても、
その人本人にしかわからない気持ちというのがある。
だから、私は安易に「わかります」とは言わない。
察することはできても、本当にわかることはできないから。

絶対に、その人にしかわからない気持ちというのは残る。
同じような体験をしたとしても、全く同じということは
ないわけだから。
でもそれを承知の上で、謙虚な気持ちで、目の前にいる
その人と向き合いたいと思う。

完全にわかることは無理だと思うけど、
でも、わかりたいと思うよ、という気持ちで。
2007.07.10 / Top↑
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