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弁護士小室光子の記録です

千葉で,父親に仕事のことで怒られた19歳の少年が,軽トラで,
たまたまそこを歩いていた人に故意にぶつかって殺したね。

こういう事件のとき,よく「誰でも良かった」って言うけど,
それは,誰でも良いのではなくて,誰であろうと良くないんだよね。
良くないというのは,法的にとか倫理的にとかはもちろんだけど,
その本人にとっても,誰であろうと満足しないでしょ,ってこと。

例えば,すごく寂しかったりして,
「誰でも良いから今そばにいてほしい」って思うことは,
割と誰にでもあることでしょ。

でも,具体的な(見ず知らずの)誰かが,
そのときに実際そこにいたとして,
「ああ,この人がいてくれてよかった」って思うかな。
私だったら,こんな(知らない)人といるくらいなら,1人のほうがよかった,
って思うような気がする。

誰でも良いと思って誰かを殺して,
後からその人の,これまでの人生や,とりまく環境などを知って,
それでも「この人を殺してよかった」って思うのか。
その人を殺して,何か満足したのか。
誰でも良かった,というのは,そういうことの筈だよね。

・・・もっとも,そんなことに思い至るくらいなら,
無差別に殺人なんかしないか。


それからね,こういうふうに,親に対する不満を,
外にぶつける人がいるじゃない。

そういうのを見ると,私も「親」として思う。
せめて,自分の親を対象にしろよ,って。

もちろん,それ自体だって,十分ひどいし,悲しいことだけれど,
まだ,ほんの一縷,「仕方なかったか」と言い得る余地はある。
親にとっては(私は),自分に対する不満のはけ口として,
人様に危害を加えるようなことは許せないし,耐えられないことだから。
2008.11.11 / Top↑
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