茨城県牛久市の弁護士小室光子の記録です
少し前,霞が関で複数予定が入っていたときに,
次の予定まで時間があいたときがあって,
東京地裁で法廷傍聴をしてみた。

久しぶりに,自分と同業者の仕事ぶりを,客観的に見た。
弁護士の仕事のうち,法廷に立つ時間は,ごく一部だけれど。

同時に,自分の仕事ぶりを振り返ったりもした。
日ごろ,仕事に追われていると見えないことが,見えたりする。

お陰様で,弁護士登録をした日から,丸4年が過ぎました。
5年目も,初心を忘れずに,頑張ります。






日弁連主催で今は年に3回開いている,
修習生向けの就職・開業相談会が昨日あったよ。
68期修習生向けの。

何度かこのブログにも書いているけど,ここんとこずっと私は
相談を受ける側として参加している。
いわゆる「即独」した者として,即独を視野に入れている修習生に
少しは経験をお話ししたりできるかなという思いもあって。

昨日も,何人かの,即独を視野に入れている方のお話を伺った。
何度も書いているけれど,安易に即独を勧めるつもりはない。
それなりに覚悟が必要なことだから。
でも,決断するなら,早い方がいいという面はあると思う。

まあ,別に,弁護士登録と同時に開業しなくてもいいかもしれないし,
人それぞれのペースとか事情があるから,ほんと,それぞれだけど。

あと,この相談会は,一般論的な話しか聞けないし,
行ってもあまり得るものはない,という評価があることは承知している。
(すみません。正直言うと,私自身も,修習生のとき,そう思い込んでました。)

けどね。それは,相談する側の意識の問題でもあると思う。
一般論的な質問しか出なければ,答える側も,一般論的な回答になる。
「公募している事務所が少なくて…」
「公募しているところには出したんですけど,書類で落とされて
面接までたどりつかないんです」

それは,実際,そうなのだろうし,ご本人にはつらい状況だとは思う。
けど,そこから先,あなたはどういう努力,行動をしたのですか。
待っているだけでは,望む通りの職場・働き方を手に入れることはできません。
あなたの個性や個別事情なく質問されても,答える側の答えは同じです。

「そうですか~。公募だけあてにしてても難しいですよねえ。
ローのときの先輩とか,つてはないですか。自分から,遠慮せずに
いろんな先生方に連絡を取ったらどうですか」みたいな。
(昨日,私がお会いした修習生には,そういう方はいなかったけど。)

折しも今日,69期予定者の司法試験が終わったね。
受験されたみんな,お疲れ様でした!
合格がゴールではないですから,先を見据えて,次の行動に移ってくださいね。
何度も(いや,何度か,程度か)見直したはずなのに,
提出した後,時間をおいて見直すと,
誤字に気づいてがっかりする(恥ずかしくなる)ことがある。

だいぶ前に,起案は一晩寝かせるという話を書いたと思うけど,
そうしたつもりで,寝かせたものを見直して加筆したところに
誤字があったりする(苦笑)。

少し時間をおけばすぐに気づくのに,
書いた直後には読み返しても気づかないのはなぜなんだろうね。
私の事務所は,JR常磐線の牛久駅近くなので,
常磐線はよく使う。
3月14日に,上野が終点(もしくは始発)だった常磐線が
東京方面,品川駅まで延長された(上野東京ライン)。

品川といえば東京入国管理局。
月に何度かは,仕事で東京入国管理局に行くので,
常磐線が品川まで行くと便利かも,と思ってた。

先日さっそく,その恩恵に与ったよ。
上野駅での乗り換えがないというだけでも,だいぶ楽だった。
人ごみが嫌いなので(好きな人もいないでしょうが),
上野駅で人波を縫いながらの乗り換えは,けっこうストレスだったんだ。

車の運転が好きだから,車での移動も好きだけど,
事務所最寄駅からすっと乗って,目的地最寄駅ですっと降りる,
という移動なら,電車移動も好きになるかも。
今日,水戸地裁で開かれた。私は,

原子力の平和的利用などありえない
原発はいらない

と思っているから,この訴訟の弁護団に入れて頂いている。

主張は違っても,主張を闘わせる場での儀礼というか,
そういうのはあると思うんだよね。
この訴訟に限った話じゃないけど。

今(も),刑事事件を複数受任している。
いずれも国選。いわゆる国選弁護人。

今日は,ある被告人の保釈請求書を起案し,
ある事件の被害者のお宅に示談に行き,
その事件の被告人と,ある警察署で接見し,
保釈請求書を裁判所(の時間外窓口)に出しに行き,
別のある被告人の情状証人の方のお宅に書類を届け,
その被告人と接見し,さらに別の被告人のある物を宅下げしたりもして,
刑事弁護人としての仕事で,一日が終わった。
仕事柄,つらい話を聞くことが多い。
目の前で話しているその人が,泣きながらのことも多い。
もらい泣きというか,気持ちが共鳴して,泣きそうになることも多い。

けど,そういうときでも,私は絶対に泣かない,と決めている。
(まあ,もともと人前では泣かないことにしてるというのもあるけど。)

つらい話を聞いてくれるその人が泣いていたら,私だったら,
それ以上話をすることができなくなるから。
話を聞くことは,弁護士の大切な仕事だから。

一緒に泣いてくれることで,気持ちが救われることもあると思う。
でも,弁護士の役割はそれではないと思う。
受け留めて,その先を考えるのが仕事だから。
68期司法修習生を主な対象とした,「就職合同説明会」が10月13日に開催される。

私が合格した年にもこの企画はあったけど,
「東京」「就職」の二単語を見て,「私には関係ない」と,関心を持たなかった。
就職するつもりはないし,東京で働くつもりもなかったから。

去年から,この説明会の日弁連ブースで相談を受ける側として参加している。
それで初めてわかったのだけど,実は,「東京で就職したい人」だけを
対象とした企画ではない。(私は勝手にそう思い込んでたけど。)

日弁連のブースでは即独についての相談も受けるし,
東京以外の弁護士会も,相談ブースを設けて相談を受けている。
(今回の参加弁護士会は今のところ未定だけど。)
なので,東京で就職したい,以外の修習予定者や修習生のみんなも,
情報収集の意味もあるし,参加を検討されたらいいと思う。
弁護士登録後,既存の事務所に入らず,すぐに独立開業することを
「即独」という。

「即独」という言葉はなくとも,昔からあった形態らしいけど,それを
ことさらに取り上げられるようになったのは,弁護士の数が激増して,
「就職できない新人弁護士」が増え,「仕方なく即独する新人」が増えてきたから?
少なくとも,私が即独した3年前ころには,「即独」=就職できなかったかわいそうな新人,
というイメージがあったと思う。私がそう感じただけかもしれないけど。

少なくとも私は,積極的即独を自称していて,実際そうなんだけど,それでもなんか,
即独です,
と言うとき,いちいち「私はそもそも就職は考えておらず,最初から独立開業を
目指していたんです」と弁明しなければならなかった(気がする)。

けど,日弁連主催の修習生向けの「即独・就職相談会」に相談を受ける側として
参加させていただくようになって2年くらいが過ぎたけど,この短い期間で見ても,
良くも悪くも状況は激変しているなあという感じがする。

良い方を書くと,「積極的即独」組が増えてきている気がする。
就職先がないからやむを得ず即独するというのではなく,早い段階から
戦略的に即独を目指している修習生。

彼らの相談は,すごく前向きだし,具体的。
後日,実際に即独開業して軌道に乗り始めました,という報告を受けることも多い。

安易に即独は勧めない。即独ならではの苦労も多いから。
でも,新しく職に就く以上,苦労があるのは当然だし,それは就職しようが,
独立しようが,苦労の種類は違っても,同じことかもしれないね。
各自置かれた立場で,自分に合った働き方を考えればいいと思う。